「在庫管理」と聞くと「在庫を保管する」と、単純な発想になりがちですが、実際にはどのように定義されているでしょうか。また、EC事業者様は、どのような在庫計画を意識し、事業を運営させなければならないのでしょうか。
JISには「必要な資材を,必要なときに,必要な量を,必要な場所へ供給できるように,各種品目の在庫を好ましい水準に維持するための諸活動。」また「 在庫管理の方式として、定量発注方式と定期発注方式に大別される。」とも記載されています。
さらに詳しく見ていくと、
「在庫管理とは、完成品・仕掛品・部品・原材料など棚卸資産の量を適正に管理する活動。市場の需要動向に即応して品切れまたは余剰在庫の発生を防止し、キャッシュフローと棚卸資産回転率を同時に向上させて、顧客満足と経営効率を追求するロジスティクスの中心的活動である。また、そのために在庫拠点での在庫差異を防止したり、保管効率を向上させたりする活動を、現物管理として在庫管理という場合もある」と、定義されています。
在庫および資産の回転率を向上させ、経営効率を追求するロジスティクスの中心的活動が、在庫管理です。在庫(=資産)が、主に小売業の「商品」の場合、いわゆる「PDCA(Plan, Do, Check, Action)」が在庫に対して行われているか、がポイントになります。適切な在庫計画を立て、その計画を実施し、その結果をチェックし評価して対策を行い、次の在庫計画に生かすことはできていますか?
物流の見直しを行うことで、それらを改善できるケースが潜んでいる場合があります。
具体的には
・倉庫の保管費
・工場から倉庫(物流センター)までの輸送、移送費
・倉庫や物流センターでの作業費(荷役費)
・倉庫や物流センターからの配送費
などです。これからEC事業をはじめる場合も、事業全体を意識した運営の改善を行いたい方も、まずは在庫管理の目的をしっかりと意識していきましょう。
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はぴロジのフルフィルメントサービスなら、受発注フローや商材の出荷頻度などに応じた最適な倉庫のご紹介が可能です。
自動出荷管理システム「Logiec<ロジーク>」により、複数倉庫への柔軟な出荷指示が自動で完了し、同梱などの細かい要望もシステム内でできるので、物流全体の最適化を実現できます。また、配送先に近い拠点から出荷することで、配送コストも削減できるでしょう。
在庫管理のコスト削減など、物流業務に課題を抱えている事業者様は、お気軽にはぴロジにお問い合わせください。
まとめ
「在庫(=資産)管理」は、企業経営に大きく関わります。また、顧客へのサービスを維持するためには、「必要な時に必要なものを安定して提供する」ことが前提とされます。経営の観点からみると、過剰でも不足でもない在庫状態を維持し、余分に在庫費用を発生させないようにすることが、どの企業様においても共通の課題ではないでしょうか。
また「在庫管理」については、こちらでもまとめられています。ぜひご活用ください。
・「定期発注方式」と「定量発注方式」とは?使い分けのポイント