倉庫を業務委託して物流をスムーズに!物流事業者の選び方を解説

 

 

EC事業者様にとって、商品の在庫管理や発送作業は、事業の規模が大きくなるほど、自社で対応するのが困難になりますよね。そんなときは、外部の倉庫へ業務委託するのがおすすめです。どのようなリスクがあり、どのように選べば良いのか、ポイントを3つ紹介します。

 

 

 

 

 

倉庫の業務委託を考える前に知っておくべきこと

 

 

外部の倉庫に業務委託をすれば、入庫から検品、保管、ピッキング、梱包、発送、在庫管理まで代行してくれるのがメリットです。EC事業者様は、ECサイトの充実や商品開発、販促といったコア業務にリソースを集中できます。

 

また、自社でこれらの業務に必要な倉庫や人材を確保しなくて良いので、コストの削減にもなるでしょう。

 

一方で、外部ならではのデメリットも少なくありません。まずは、それらについて知っておきましょう。

個人情報が洩れるリスクがある

外部の倉庫に発送を依頼するときは、注文した顧客の情報を渡さなければいけません。管理体制が甘かったり、悪意があったりすると、漏洩したり悪用されたりするおそれがあります。たとえ、外部の倉庫に問題があったとしても、EC事業者様自身の信用が失われてしまうでしょう。

 

しかし、顧客の情報を渡さずに発送を依頼するのは不可能です。外部の倉庫の中には、セキュリティ対策を徹底して、発送時以外に顧客の情報を利用できない体制が取られています。自社で管理するより安全なところもあるほどです。業務委託をする際に、そのような倉庫を選ぶと良いでしょう。

 

自社側でも、発送と関係のない顧客情報は共有しないなどの対策が必要です。

物流ノウハウを自社で蓄積しづらい

外部の倉庫に業務委託した時点で、在庫管理や発送作業からは解放されますが、以降は任せっきりになってしまうので、自社ではノウハウが蓄積されにくくなります。当然、在庫管理や発送作業に精通した人材の育成も難しいでしょう。いつかは倉庫の管理なども含めて内製化する予定があるのであれば、完全委託してしまうと内製化への移行は少し時間がかかる可能性があります。

 

ただ、内製化の労力は多大で、自社で全国にいくつも倉庫を管理するほどの大きな規模でなければ内製化のメリットを享受するのは難しいです。また、本格的に内製化に踏み切る場合はそれなりの知見がある人を外部から採用するなどの方法もあるので、今後の事業規模拡大の可能性などを考えて判断するのが良さそうです。

柔軟な対応がしにくい可能性がある

商品の発送には、時々イレギュラーな事案が発生します。例えば、自社によるキャンペーンや顧客満足度向上のための実験的な施策などです。商品ごとのラッピングや梱包の指定、メッセージカードの手書きや販促物などの同梱などが該当します。

 

イレギュラーな対応については、追加料金を請求される場合もありますので確認が必要です。

 

細やかな対応は他店との差別化にもなりますが、倉庫側には作業量の増加になります。どこまで対応できるのか事前確認した上で、取り決めを行っておくと良いでしょう。

サービス連携が難しい

業務委託すると、自社と倉庫が分離されてしまうので、進捗状況など情報を共有するのが難しくなってしまいます。特に、何か問題が発生したときは、自社と倉庫のどちらが責任を負うのか混乱しがちです。

 

前者については、共通の在庫管理システム(WMS)を導入して、倉庫の状況を可視化すると良いでしょう。受注管理システムやECカート、ECモールと連携できれば、EC事業者様にとって、さらに使い勝手は良くなります。

 

後者については、契約を締結する際に細かなところまで認識をすり合わせたいところです。一度業務委託をすると、長い付き合いになります。単なる委託先ではなく、共にビジネスを発展させるパートナーとして、課題の解決に取り組めそうな倉庫を選ぶと安心です。

 

 

 

 

 

倉庫業務の委託先を選ぶときのポイント

 

 

続いて、業務委託する倉庫を選ぶときのポイントを見てみましょう。

自社のニーズにあっているか

業務委託する倉庫には、さまざまな種類があり、それぞれに強みもあれば、苦手とすることもあります。その中から、自社の商品を適切に管理できるところを選ぶのが大事です。

 

チェックすべきポイントは以下の3つです。
・保管方法
・業界
・在庫管理の方法

 

例えば、商品の中には品質を保つために、温度管理をしなければいけないものがあります。常温や定温での管理は難しくありませんが、冷蔵や冷凍で管理するには専用の設備が必要です。そのため、対応している倉庫は限られます。

 

また、取扱商品や特化した業界の実績を確認しておくことも大切です。化粧品や医薬部外品、医療機器の在庫管理や発送業務を委託する場合は、それぞれ倉庫側が医薬品医療機器等法に基づく許可を受けなければいけません。例えば、化粧品や医薬部外品であれば「化粧品製造業許可」、医療機器であれば「医療機器製造販売業許可」です。

 

医薬品医療機器等法では、商品の保管も製造工程のひとつとみなすため、このような許可が必要になります。コンタクトレンズも高度管理医療機器に該当するので、医療機器製造販売業許可を受けた倉庫でなければ保管できません。

 

在庫管理の方法も見ておきたいところです。積み方やピッキングなど、入庫から配送までのオペレーションで商品に悪い影響をおよぼしていないか確認しましょう。

交通の便

倉庫の交通の便も重要です。アクセスが良くないと、運送業者の集荷時間が早くなってしまい、当日出荷の締め切りを早く設定せざるを得なくなります。運送リードタイムが余分にかかってしまわないよう、できるだけ幹線道路や高速道路が経路に含まれている倉庫を選びましょう。航空便や船便を利用する場合は、空港や港に近い倉庫が便利です。

料金

業務委託の料金には、システム利用料や業務管理料、保管料といった固定費があり、そこに入庫や検品、ピッキング、梱包、発送などにかかる費用が上乗せされます。これらは商品の個数によって変動する費用です。

 

そのため、単に料金を提示されるだけでは、高いのか安いのか分かりづらいかもしれません。そこで、業務委託するときは複数の倉庫から見積もりを取るのをおすすめします。料金を比較できるだけでなく、相場を知る上でも有効です。さらに、1出荷あたりの料金に計算し直すと比較しやすいでしょう。

 

もし見積もりに納得できれば、契約を締結する前に一度は倉庫を見学しておきたいところです。どのように作業が行われているのか確認できますし、業務委託後も具体的な指示を出しやすくなります。

 

 

 

 

 

倉庫を業務委託して物流の効率化を考えるなら

 

 

最後に、倉庫へ業務委託して物流を効率化するときのポイントを見てみましょう。

倉庫業務だけではなく全体最適を考える

EC事業者様にとって、物流にともなう人手不足や業務の煩雑化は大きな課題です。根本的に物流の効率化を図るのであれば、部分的に業務委託するだけでは不十分です。全体最適を考え、在庫管理や発送といった倉庫の業務だけでなく、物流に関するあらゆる業務を委託するのが望ましいでしょう。

 

そこで、利用したいのが「サードパーティーロジスティクス(3PL)」です。倉庫のマッチングから専用システムの導入に至るまで、物流に関するあらゆる業務を包括的に委託できます。

 

3PLの利用によって、より本業に集中できたり、コストを削減できたり、アドバイスに基づいて物流を最適化できたりするでしょう。

倉庫業務の委託と物流の最適化なら

3PLの中でも、「はぴロジ」のフルフィルメントサービスをご検討ください。

 

利用を始めるときは、全国にある提携倉庫の中から、自社のサービスや商品に合ったところをマッチング致します。

 

オフィスに近ければ、自社の倉庫と同じような使い勝手で利用できるでしょう。何かトラブルが発生したときでも、迅速に駆けつけられます。アパレル業界であれば、ささげ業務(商品の撮影や採寸、紹介原稿の作成)を行いたいときに便利です。見学もすぐにできるでしょう。

 

ほかにも、送料を削減するために、発送が多い地域にある倉庫を拠点にするという選び方もあります。

 

また、はぴロジはプライバシーマークを取得しており、個人情報の安全性が担保されているため、安心してご利用いただけます。

 

さらに、「ASIMS」というクラウドシステムも導入可能です。既存の受注管理システムやECカート、ECモールと在庫管理システムを連携できるのが強みです。複雑な出荷手配ができるだけでなく、取り込んだ受注管理システムやECカート、ECモールのデータを、自動で最適化して在庫管理システムへ引き渡せます。

 

外部の倉庫へ物流の業務委託をお考えの際は、ぜひ、はぴロジへご相談ください。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

外部の倉庫に物流の業務委託をするのは、顧客情報が漏洩したり、ノウハウが蓄積されなかったり、柔軟な対応ができなかったりするというリスクがあります。自社のニーズに応えてくれるのはもちろん、アクセスが良くて見積もりに納得できるところが良いでしょう。3PLであれば、物流に関するあらゆる業務を包括的に受託します。

 

 

はぴロジASIMSは、次期バージョンのクラウドシステムはぴロジlogiec<ロジーク>として、刷新いたしました。 「logiec」は、あらゆるECカートやECモール、受注管理システムとWMS(倉庫管理システム)などのあらゆるシステムをつなぎ、データ連携をシームレスに実現します。

 

 

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