FBAマルチチャネルサービスとは?メリットや注意点・費用を解説【2023年版】

 

FBAマルチチャネルサービスは、「フルフィルメント by Amazon」と呼ばれるAmazonの配送ネットワークを使い、販売事業者様に代わってAmazonがフルフィルメント業務を代行し、ビジネスの成長を支援するサービスです。FBAは「フルフィルメント by Amazon」の略称です。

 

フルフィルメントとは?

フルフィルメントとは、一般的には通信販売やECで商品が注文され、受注から配送までに必要な業務(受注・注文処理、梱包、商品の保管・在庫管理、発送、受け渡し、代金回収まで)の一連のプロセス全体を指します。

さらに、お客様の手元に商品が届いた後に発生する業務(クレーム処理・誤出荷対応・問い合わせ対応、返品・交換対応、代金の督促)や、受注までに発生する業務(商品撮影・採寸・原稿作成などのささげ業務、顧客データ管理・分析)などの業務までを含めて使用されることもあります。

 

FBAを利用するには?

まず、Amazon出品サービスに登録の上、Amazonフルフィルメントセンターと呼ばれるAmazonの倉庫に商品を納品しましょう。

納品後は、FBA対応をしたい注文の受注から、梱包、24時間365日出荷、カスタマーサービス、代金のやり取り、返品対応、クレーム対応のすべてをAmazonに代行することができます。

 

Amazon出品サービスとは?

個人やビジネスが商品や在庫を、Amazon.co.jpなどのAmazonストアで販売するためのプログラムのことを指します。

このプログラムによって、Amazonの顧客基盤を活かし、何億もの潜在顧客に商品を見つけてもらえる販路の拡大が叶うでしょう。また、自社のウェブサイトの立ち上げ前でもAmazonで販売を始めることができるため、早く始めるための基盤を持ちたい方にとっては強い味方とも言えます。

 

FBAマルチチャネルサービスのメリット

販売事業者様にとって、「24時間365日」お客様への配送を止めることなく、ネットショップの運用が可能であるといった点は大きなメリットと言えます。自社発送や、直接倉庫と契約することでお客様へのアプローチ方法を最適化したり、自社にあった物流の選択を行うことができますが、希望の場所と料金で、24時間365日に対応している倉庫を見つけるには更なる時間とコストがかかります。

そのほか倉庫システムとの連携のために、システム開発費用等が必要になる場合もあります。

本サービスを利用し、Amazon倉庫に在庫を確保しておくことで、自社にて対応できない時間であってもお客様に届けることができる安心感を得ることができ、出荷効率化を行うことができるでしょう。

「代金引換」や「お急ぎ便」「お届け日時指定便」といった機能もAmazon内で利用できます。販売事業者様がそれぞれ手続きをするよりもより簡単にまとめてAmazon内で利用することができるため、利用の難易度を下げることができます

 

Amazon以外のECサイトからの注文もFBA倉庫から発送できる

マルチチャネルフルフィルメント(MCF)を利用することで、対応が可能になります。

MCFは、自社カートやショップなど、Amazon以外の販売チャネルで発生した注文にも、Amazonの倉庫に在庫がある場合にAmazonのフルフィルメントセンターを使用できるサービスです。

利用する場合には、Amazon倉庫内の商品の在庫管理と出荷をAmazonが行います

自社カートやショップへの対応はもちろん、24時間365日の出荷対応を自社カートやショップに対応させたい場合も、Amazon倉庫を利用することで実現可能となります。出品者の販売経路での注文は、フルフィルメント by Amazon(FBA)と同じ配送時間で出荷されます。

MCFの仕組みとしては、まずAmazonの倉庫へ在庫の補充が必要です。

在庫が確認できた後は、Amazon以外の受注が発生した際に、Amazon内で設定した配送スピードで、1日、2日、または標準配送で受注への対応が行われます。

 

アマゾンのロゴのない無地ダンボールでの発送できる

Amazon以外のECサイトからの注文に対応する場合、「無地の段ボール箱で配送がしたい」という販売事業者様の声もよく聞かれます。マルチチャネルサービスでは、Amazonロゴのない無地ダンボールを利用し簡易的な梱包がされ、注文が出荷されます。

セラーセントラルでのAmazon倉庫の詳しい対応は以下から確認できます。

 

この他、納品書の店舗名・販売サイトと、段ボールに貼り付けられている配送ラベルの「販売元」をカスタマイズすることができます。配送ラベルには、「送り元」として、「アマゾン・ロジスティクス(株)」が印字されますが、これと並んで「販売」元として、販売サイトの店舗名や会社名を入れることができるため、他サイトの受注にAmazonで対応する場合でも安心して販売を行うことが可能となります。

 

返品にも対応できる

FBAマルチチャネルサービスを利用して販売した商品について、購入者が交換、返品、返金を希望した場合の対応をご紹介します。まずは出品者が受付可否を判断し、受け付ける場合は返金処理を行う流れとなります。出荷前にキャンセルしたFBAマルチチャネルサービスの出荷依頼には、手数料は発生しません。注文の一部の商品が発送された場合、または購入者に届く前にAmazonに返品された場合、発送された商品に対する手数料が適用されます。

※マルチチャネルサービスでは、出荷依頼を発送後に阻止するオプションを利用できません。

※手数料 マルチチャネルサービスでは、国内の注文に対するFBA手数料が請求されます。

 

Amazonへの返品手順

マルチチャネルサービスを利用して出荷した商品は、Amazonフルフィルメントセンターに返品できます。出品者は、フルフィルメントセンターに商品を返品するか、あるいは既存の返品プロセスに従うかを選択できます。 購入者から返品手続きの依頼があった場合、出品者は購入者に対し、商品をAmazonに返品するよう依頼できます。Amazonへの返品を選択することで、返品商品を出品者のAmazon在庫に追加することができます。

 

1)注文管理を開く

2) 検索ボックスにマルチチャネルサービスの注文番号を入力し、検索をクリック

3) 注文の詳細項目の注文番号リンクをクリック

4) マルチチャネルサービスの注文の詳細ページで、返品をクリック

5)購入者が返品を希望している商品の数量を選択します。 商品の返品理由を入力

6)その後、返品承認ラベル(RMA)を作成し、購入者に依頼する

7)返品を開始後、マルチチャネルサービスの注文の詳細ページで、返品ステータスタブをクリックし、返品の情報を確認する

 

※FBA返品レポートでも確認可能です。Amazon注文番号フィールドにマルチチャネルサービスの注文番号を入力し、レポート期間ドロップダウンメニューから過去365日間を選択してください。

 

◆ラベルを作成するフォームは2種類あります。

返送用ラベル(RML): 返送を受領および処理するフルフィルメントセンターの住所が記載されたラベルです。返品パッケージにこのラベルを貼付するよう、購入者に依頼します。

注: 返送状に送料は記載されていません。返送用ラベルの購入とラベルへの記載に関する責任は、出品者または購入者が負うものとします。

返品承認伝票: 返品される商品のバーコードと商品説明を含むフォーム。この伝票は、商品とともに返品パッケージに同梱する必要があります。 フルフィルメントセンターで返品が受領されると、Amazonの担当者が商品の状態を確認します。

販売可能なコンディションであると判断された場合、商品は出品者のAmazon在庫に戻されます。

商品が販売不可の場合、出品者は返送/所有権の放棄手順に従って不良品となった商品を受け取る必要があります。

 

◆返品完了までどのくらいかかる?

最大7日かかる場合があると想定されています。フルフィルメントセンターに商品が到着し、返品の処理および出品者の在庫への組み込みが行われます。

また、FBA返品レポートには、Amazonが返品を受領したかどうか、および商品の状態が表示されます。 場合によっては、配送会社がフルフィルメントセンターに商品を返送することがあります。

これは、輸送中に商品が破損した、住所が間違っているために商品が配送できなかった、購入者が配送を拒否したなど、さまざまな理由により発生する可能性があります。この場合、返品された商品が出品者の在庫に戻されるまで、追跡情報が最後に更新されてから最大7日かかる場合があると想定されています。

セラーセントラルで上記の内容に対応する場合、返品する商品は、購入者にフルフィルメントセンターまで送付してもらう必要があります。この際、出品者は返送用ラベルを購入者に提供します。

返品商品がフルフィルメントセンターで受領され、返品処理が完了した後は、返品商品がそのまま販売できる状態であれば出品者の在庫に戻ります。返送された商品が破損している場合は、破損理由により別途出品者側での対応が必要になります。

 

FBAマルチチャネルサービスの注意すべきポイント

FBAマルチチャネルサービスは物販事業者様にとっても便利で利用のしやすいサービスですが、事前に注意しておくべきポイントがあります。「配送業者が指定できない」、「日時指定できない商品もある」といった注意点はよく知られていると思います。

運営が実際に始まるまで気づきにくい注意点等も中心にみていきましょう。

 

商品サイズごと、販売実績により在庫保管制限がある

在庫保管制限はAmazonでFBA倉庫内の保管スペースに関する定めのことを差します。上限があり、一定の基準を超えると手数料が発生するのが特徴です。この基準は在庫パフォーマンス指標(レート)の数値により納品上限が変動します。3か月ごとに、状況が確認されますが、その数値が350を満たさない場合は、手数料が発生し、保管のために必要な納品可能なFBA倉庫スペースの上限が設定されます

長期在庫保管手数料が発生する場合もあるため、商品ごとの在庫回転率に注意が必要です。

 

商品ラベル・配送ラベルを貼付する必要がある

FBA出品する商品には、商品ラベルを貼り付ける必要があります。商品ラベルは、AmazonでFBA用のものが販売されています。

商品ラベルの貼り付けは、「商品ラベル貼付サービス」というFBAの有料サービスを利用することができます。利用する場合は1商品ごとに手数料が発生します。

・1商品あたりの商品ラベル貼付サービスの手数料

FBA小型軽量商品の区分の場合は、1商品あたり10円、小型/標準サイズの場合は20円、大型サイズの場合は51円の手数料がかかります。

引用:Amazon seller central

 

FBAマルチチャネルサービスの手数料

FBAマルチチャネルサービスの手数料は、FBAと同様に【在庫保管手数料+配送代行手数料】が発生します。

FBA海外配送はマルチチャネルサービスではご利用いただくことはできません。

配送代行手数料は、商品1点あたりの手数料で、商品の寸法と重量に基づいています。

まず、商品サイズ区分を確認しましょう。

商品サイズ区分を確認後、発送重量を算出し、規定の表を使用して、適用される手数料を確認します。

詳しい料金については以下からご確認頂けます。

 

FBAマルチチャネルとECの連携・出荷を自動化したい方は「はぴロジ」にお気軽にお問い合わせください

FBAマルチチャネルサービスは、Amazon以外の販売チャネルでの、出荷指示から後の作業を効率化できます。はぴロジとFBAマルチチャネルを連携すると受注から出荷の自動化をすることが可能となります。

この他、はぴロジでは、「発送完了のご連絡を自動化できる仕組み」や、「受注データの受け渡しから倉庫での発送までワンオペレーションでできる仕組み」「倉庫側にある在庫の確認を、倉庫とショップ側で共有できる仕組み」を流通統合制御システム「logiec」にて提供しております。

「logiec」の料金は、以下からご確認頂けます。ネットショップの売り上げが伸び、出荷件数が増えてもボリュームごとに、料金を設定しておりますので事業成長に合わせたご提案が可能です。見積もりのご相談も、ぜひ以下お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

 

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